METRIKAで活躍するMETRIKANはどんな人たちなのか。METRIKANのパーソナリティを紐解く連載企画第二弾の今回は、COOでビジネスサイドをリードする澤村がこれまでのキャリア、行動の根底にある価値観、METRIKAの目指すところを語った。
大きなことを言うようですが、日本の企業を、社会を元気にしたいと思っていて。ものづくりの世界では日本はNO1だと思うんですが、次の3年5年のスパンで考えた時に、今のままではまずいという危機感がありました。逆に、いま日本がデジタル化の波を乗りこなすことができれば、ものづくりという強みにレバレッジを掛けられるはずとも考えていました。そんな時に支援先のベンチャーでCDOをしていた小林に出会い、2人で起業したいと声を掛けてもらったことがきっかけです。
また自身のキャリア全般に通じる考えですが、自分というリソースをどこに配置すれば、一番活かすことができるか、頭の中で常に盤面を考えるようにしていて。
独立して人事コンサルになることもできましたが、人事、新規事業、経営戦略を大手で10年やってきた経験と元々の自分のパーソナリティを考えると、自分の価値を最大限社会に還元できるのはベンチャーの中に身を置くことだと思いました。
METRIKAのお客様はその業界で日本を代表する企業ばかりなので、要求水準は極めて高いですが、クリアしていくとまたMETRIKAがやれることが増えていく。創業してからのこの2年間、正直辛いと感じることはなかったです。むしろ、いつも自分が思った正しい道を直線距離で走れるので、素直でいられています。楽しかったが故に成果もついてきていますし、今はMETRIKAを大きくすることが世の中にとって最も価値を還元できると思って、全力でやっています。
元々マクロで物事見るのが好きでした。どこを学んだら希少価値が高く、競合優位性を持てるかを考えていて、大学に入る時は次に時代のニーズが高まるのは確実に環境分野だなと思い、地球環境問題やエネルギーマネジメントゼミに入り、非財務情報への取り組みが中長期で株価に与える影響について研究していました。
そんな中でキャリアや僕の人生観に大きな影響を及ぼしたのは東日本大震災です。
当時は大学3年生で、地震発生後に石巻でボランティアをしていて。日常って当たり前ではなく、自分ではどうしようもなくある日突然理不尽に奪われるということを目の当たりにしました。
よく生き急いでいるなんて言われることもあるんですが、今日明日死ぬんじゃないかと思って生きているのは、その時の影響が大きいと思います。
そして、研究分野が株式に関するものだったので、証券などの世界に進むことも考えていたのですが、東日本大震災のような極限状態の時には、株価がどうかとかに詳しくても目の前の人は救えないと感じました。
炊き出しに並んでいただく方々と会話していると、だんだん元気が無くなっていくんです。お腹は満たされるけれど、自分が働いて稼いだお金ではないもので自分が生きるということに、だんだんと虚しさを感じると言ったある方の言葉で、「はたらく」ということは、人間の生きる理由に密接に関わっているのだと感じました。
そこで「はたらく」について知ろう。経営で最初に考えるべきことは、人なので、それについて知ることができれば、きっと未来の自分に役立つだろうと人材業界に入りました。
自分ではそのつもりはないのですが、影響があるとしたら、幼少期から経営者になることを刷り込まれてきていたというのがあるかもしれません。
実家が関西で70年続く中小企業を経営していたので、ニュースを見ていても、「お前はどう思う?どう捉えてどう行動する?報道や教科書に書いてあることが本当だとは限らない、物事の本質は人に教えてもらうものではなく、自分で考えて会得するものだ。」と教えられてきました。
また親があまりゲームを買ってくれなかったので、子どもの時はひたすら山を駆け回っていました。
中でも家の裏山で秘密基地を作る遊びでは番はまっていて、弓矢を作ったり、落とし穴を作ったり。弓矢に関しては素材だったり、形だったりでどれが一番飛ぶか組み合わせを科学することや、なぜトンボは同じ位置でホバリングできるのだろうとか疑問に思い、生物の図鑑を見ながら解剖して筋肉の構造を調べたりしていました。
中学受験して中高一貫校に入りましたが、部活で挫折してからはネットの世界の住人たちの方が話があうとネットゲームに没頭するようになりました。
特にシミュレーションゲームが好きでした。大航海時代の提督や戦国の武将になって、どうやって戦略を立ててエリアを集中に収め雇用を増やし、利益を増やすかという感じのゲームを1日12時間くらいしていて。朝までゲームをして、学校で寝るという毎日を繰り返していました。
そんな日々が続いたある日、学校の先生に退学直近だと呼び出されました。そろそろゲームからは足を洗わないと現実社会に戻ってこれないと思って、色々な部活を見るなかで、剣道部に入りました。
小さな部でしたが、尊敬できる先輩にも出会い、試合に勝つよりも先に部を立て直すことを任されて、剣道部のリブランディングをするような経験もしました。
大学生の時には塾講師とアパレルでアルバイトしていたんですけど、経営者に恵まれずに両方潰れてしまって。家業も同様ですが、なぜ成功する会社がある一方で潰れる会社があるのか、どうすれば市場で勝てるのかを科学したいと思うようになって、現場で気づいた分析をノートに書き溜めていました。そういうのが今の仕事にも繋がっているのだと思います。
METRIKAの強みは、全員が本質に対して素直に、正面から向き合っていることです。
大きな組織に身を置いていると、本質に向き合うことがいかに難しいか私たちは知っています。ベンチャーの強みは、やはりスピードです。これが「正しい」と思ったことに対して、直線距離を最短で駆け抜けることこそが価値です。METRIKAのメンバーはそれぞれが大きく異なるキャリアやスキル、文化的な背景を持っていて、その多様性も強さだと思っています。
いつも考えているのは、意思決定の一つひとつが、組織を取り巻く環境にどんな影響を与えるかということです。
将軍や参謀が間違った戦略をとった場合、その被害は甚大です。どれだけ現場が頑張ったとしても、戦術で戦略のミスは取り返せません。自分が立案をする際には、デジタル、テクノロジー、ビジネスの3つの視点を切り替えて戦略を考えています。そのためには判断の中心として、何より顧客の現場をよく知ることが大事だと思っていて、フレームワークやケースにただ当てはめるのではなく、組織を構成する一人ひとりがどんな想いを持っているのか、その集合体である文化はどのような状態にあるのか、一緒に語りあうことが大事だと思います。
日本の企業を強くするための戦略参謀の立ち位置を、もしMETRIKAが担えたらこれほど嬉しいことはありません。
あんまりないと思っていましたが、自分が売るもの、提案することは自分が完璧に理解していないと嫌で、自分が使ってみないと気が済まないタイプだと最近気づきました。
お客様と本心で語って、対話するのに、ドメインの知識はマストだと思っていて、我々はこの領域でトップクラスですと胸をはって言えるためにも自分たちの武器を磨き続けないといけないし、そのケイパビリティのある人たちがMETRIKAでも活躍いただけていると思います。
METRIKAの目標は21世紀を代表する企業になることです。いま自分は妻の仕事の都合でシンガポールに住んでいるのですが、国外に居住したことでより世界を舞台に戦いたいと思うようになりました。創業して3年目ですが、すでにドイツからのフルリモートメンバーがいたり、アメリカ進出も進めています。王道こそ正道だと信じているので、何かトリッキーなことをするというよりも真正面から戦いたいと思っています。そのためには何よりも一緒に働く人が重要ですから、一緒に仕事をしたいと思える、さまざまな分野でトップの人達を集めたアベンジャーズを作っています。 またどうすれば企業が成功し、どうすれば失敗するのかはライフワークとして興味があるので、最終的には渋沢栄一のように死ぬまでに100社創ってその真理を探っていくと言うのが個人としてやりたいことですね
株式会社 METRIKA COO